
今回は、築80年を超える古い純日本家屋のリノベーション事例のご紹介です。
80年を超える古い建物でも純日本家屋の造りはとてもしっかりとしています。皆さんもお聞きになったことがあるかもしれませんが、釘を極力使っていなかったりするものです。理由は、釘は金物なので時間の経過で錆びてしまいます。錆びると当然脆くなり、本来の役割を果たさなくなります。それでは地震の際は不安ですよね。ではどうしていたのか?昔の建物は柱と土台、柱と梁などが交わる部分には仕口加工を施して組み合わせていました。仕口加工は凸と凹がうまく噛み合わないと組み上がりません。それ故、大工さんの高い加工技術が求められるのです。
そうやって木組みをした建物の屋台骨が小屋梁です。現在の建物ではほとんど場合、きれいにスッキリ見せるために天井を張ります。すると小屋梁は隠れて見えなくなってしまいます。でも、せっかく美しく組んだ小屋梁ですから、それをあえて見せることでとても重厚感が出て、風情のある内観になるのです。天井を張らないので、吹き抜けのように高い空間にもなります。代表的な例が、岐阜の白川郷にある茅葺屋根の古民家などが同じような造りをしていますね。なにしろ白川郷は世界遺産にも指定されていて、その中でも「和田家」は国指定重要文化財にもなっています。今ではお金を払って見学するほどです。こちらのお家は屋根こそ茅葺きではありませんが小屋梁はとても立派でしたので、それを表しで見せるリノベーションを行ったという訳です。
吹き抜けでとにかく気持ちの良い、そして堂々した玄関

天井を張らずに小屋梁を見せているので、現代の建物で言う吹き抜け上になっています。天窓が付いているので自然光が入り昼間は照明が要らないほどですが、夜はそれでは困ります。そこで、和紙で囲ったような縦長の照明を梁から吊るしました。
全体の雰囲気に照明もピッタリと馴染んでいるのがお分かりいただけると思います。昔の建物は、玄関を入ると土間が奥まで通っていて、左右に生活スペースを割り振る設計が多く見られます。まさにこのお宅もそういう設計でした。
さすがに土間というわけにはいきませんので廊下をつくり、元々の左右の割り振りをそのまま活かしています。


玄関脇に小上がりが。奥には立派な床の間のある客間が。
玄関を入ってすぐの脇には小上がりの入口があります。そこには奥まで見えないようにどっしりとした衝立が置かれています。
その脇を通り抜けて奥に進むと訪れたお客様にくつろいでいただく客間があります。客間にはこれまた立派な床の間があります。
昔の人はこのようにして客人をもてなしたのですね。




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いかがでしたか?日本の住宅の平均寿命は約32年だそうです。せっかく建てたお家が30年くらいで解体されてしまうのはもったいないですし、とても寂しいですね。生まれ育ったお家が、大人になる頃には跡形もなく無くなってしまうなんて。
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| 仕様 | 電気空調 |
| プランニング | 80年の歴史を刻む住宅です。今回の工事は建物の高さや立ちから直しました。DKは天井をはずし小屋組みを化粧にして天窓を取り付け明るさの確保を。 |
| こだわりのポイント | 煙にいぶされた梁を化粧にした。玄関脇には土間で来客対応室に。 |












