
今回はマンションのリノベーションの事例です。
マンションと言えば全室フラットな部屋を思い浮かべがちだと思いますが、今回リノベーションさせていただいた部屋はマンション内でありながら2階建て、つまりメゾネットタイプのお部屋でした。
お客様は自然の素材がお好きとのことで、床も無垢のフローリングで仕上げ、階段も木で作ったストリップ階段にしました。
こうすることで階段が視線を遮らないので、お部屋が広々として見え、気持ちのいい空間を実現することができました。
今回のリノベーションの目玉はキッチンです。
キッチンは一般的な大手キッチンメーカーさんのキッチンだとどうしても無機質になりがちなので、自然がお好きな御夫婦のことを想い、思い切って木で造作したキッチンにしました。
大工さんに造作してもらうことで、自然の風合いたっぷりの素敵なキッチンができあがりました。
キッチンの形も自由に決められるので、お料理が大好きな奥様と、奥様の美味しいお料理を食べるのが大好きなご主人様もとても気に入っていただいたようです。
キッチンのちょっとした仕掛け
実はこのキッチン、ちょっとした仕掛けがあります。多分説明しないと気づいてもらえない細やかな仕掛けなので、最後までお付き合いください。
キッチンは壁と平行でなくてもいい?
1つは、このキッチン、壁付けしているガスコンロのあたりを壁と平行にせず、少しだけリビング側に開いています。こうすることで、キッチンの向こう側のリビングで寛ぐ御主人様がお料理をしている奥様の視線の範囲に入るのです。お料理をしながら今日あった出来事を御夫婦で話すときの会話が、スムーズになりますね。
レンジフードは極力存在感を消す?
2つ目は、レンジフード。よく見ていただくと壁と同色の不燃材でレンジフードを囲っています。デザイン先進国のヨーロッパではキッチンも家具のひとつとして捉え、キッチンがインテリアデザイン全体を壊すことがないよう配慮されるのが一般的なのですが、日本はまだまだそのようになっていません。そしてキッチンの中で一番目につき全体デザインを壊してしまいやすいのがレンジフードなのです。何と言ってもちょうど目の高さにぶら下がっていますからね。でも、今回のように壁と同色の素材で囲うことにより、極力レンジフードの存在感を消すことができ、違和感を払拭することができました。
キッチンをコの字にした訳
3つ目はキッチンの形をコの字にしたことです。コの字にすることで天板の面積が広がり、ワークスペースとして使える部分が飛躍的に増えました。食材を切ったり混ぜたり、出来上がったお料理をお皿に盛りつける時も、ストレスなしに行ってもらえます。また、天板下の収納部分は全て開き戸にしました。開き戸は奥にしまったものが取り出しにくいというデメリットがありますが、キッチンをコの字に回したことで収納としての体積も増えましたし、それでも尚且つ収納の奥行きを浅くしてありますので、奥にしまったものでも取り出しやすいキッチンになっています。
大切なご予算
そして最後はご予算です。建築資材が高騰している昨今、リノベーションとはいえそれなりにご予算がかかります。ましてやこの大きさのキッチンを既製品で探すとなるとかなり高額なキッチンしかないのですが、今回のように大工さんにつくって貰うのであれば、100万円もせずにこのような素敵なキッチンが持てるのです。
いかがですか?こんなキッチン見たことないのではないでしょうか?
後日談とお客様からの嬉しいお言葉
お引渡しのあとお客様からお聞きしたのですが、お友達を招いてホームパーティーをした時に、来てくれたお友達から口々にすごく褒めてもらったとのこと。
横田工務店さんにお願いしてよかったと言っていただきました。
私達も、喜んでいただきとても嬉しく思っています。
ありがとうございます。
- 築年数
- 築40数年のビンテージマンション
- 構造
- RC(鉄筋コンクリート)造
- 仕様
- 玄関:タイル貼り 壁:クロス 天井:モルタル現し
廊下、居室の床:南波カラ松無垢フローリング
階段段板:カラ松パネル(ノンスリップ加工、丸溝二本) ささら:カラ松集成材
キッチン:造作キッチン 天板:ラバーウッド集成材(超撥水塗布) 扉:シナ合板フラッシュ(超撥水塗布)
シンク:既成シンク 水栓:混合水栓(カクダイ)
- プランニング
- プランニング、設計:株式会社STUDIO KAZ
Photo by Mariko Yamamoto
- こだわりのポイント
- 自然素材たっぷりのマンションリノベーションでしたので、床はカラ松の無垢フローリング、キッチンも木の造作キッチンにしました。
詳しくは、前文をご参照ください。





